7月 09 上下関係があるときこそ伝え方に工夫が必要!
今回は、上司から部下に注意をしたいときの伝え方についてお話をしていきます。
職場で、部下を指導される立場の方は必見です!
"部下に指導をしたいことがあるけれど、うまくこちらの意図を伝えられなかった"といった思いをしたことがある上司の方は多いのではないでしょうか?
うまく伝えられないどころか、話をしているうちに言い合いになったり、なかなか理解しない部下に苛立って感情に任せた発言をしてしまった人もいるのではないでしょうか。
実は、上下関係という立場の違いがはっきりしているとき、上の人がいきなりアドバイスを伝えようとしても、下の人からすると押し付けがましく感じやすいものです。
立場が下の人には、上の人に認めてもらいたいという承認欲求が無意識にあります。
そのため、上司からなんの承認されることなくいきなりアドバイスをされると、それがいかに適切なものであっても反発の意識や落胆する気持ちが少なからず芽生え、素直に聞けない精神状態にさせてしまうのです。
何事も、まずは「承認」から始めよう!
これから、上司が部下にアドバイスをする際の悪い例と良い例を紹介します。
得意先との会食で度々目の余る態度をしていた部下に会食の数日後、上司が注意とアドバイスをしようとするシチュエーションです。
まずは、悪い例からご紹介をしていきたいと思います。
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上司:この前のB社さんとの会食最悪だったけど、あれはなんで?
部下:何がですか?
上司:何も感じなかったかな?
部下:え。話、順調でしたよね
上司:あのさ、食事中は自分が楽しむだっけの話をするわけじゃないってわかってるよね?
自分の趣味の話をするんじゃなくて、相手を楽しませる会話が大事だよね
部下:相手も気持ちよく楽しく話してたと思うんですけど…
上司:B社の部長がゴルフの話してたけど、全然聞いてなかったでしょ?
で、同じ年齢のCくんがゲームの話を始めたら、そっちばかり話してて。重要なのは上の人でしょ。
部下:ゴルフやらないので話がわからないですし、下手に合わせても…
以上になります。
いかがだったでしょうか?
「承認」のない会話から入ると、相手はこのように気分を害していきます。
また、害さずともこの会話への関心を失って「すみませんでした」「以後、気をつけます」と、とりあえず会話を終わらせてしまうでしょう。
これでは、部下にとっても成長の機会を失ってしまいます。
では、どうすればよかったでしょうか?
次に良い例をご紹介したいと思います。
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上司:この前のB社さんとの会食は頑張って話してたね。
部下:本当ですか?
上司:C君と会話弾んでたよね。頑張って話ししてくれてるな〜って思ったよ
部下:そうなんです。ゲームの話で盛り上がりました。
上司:こういう会食は初めてだっけ?
部下:実は初めてで…
上司:そっかそっか。初めてにしては上出来!
部下:ありがとうございます。でも、何をしたらいいのかわからず、緊張してました。
上司:そうかー、そうだったんだね。いろいろと説明してあげられていたらよかったね。
部下:そうですね。事前に教えてほしかったです。
上司:そうだよね。
上司:じゃあ、今からいくつか伝えてもいいかな?
以上になります。
いかがだったでしょうか?
相手を否定しながら問題点を指摘する悪い例とは違い、良い例では「承認」「価値を高める」「相づち」の技術を頻繁に使っています。
このように、何事もまずは「承認」することから始めていきながら、部下との関係を見直していきましょう!